都内進学塾を20年経営してきて起こった様々な人間模様
                 
                 クロピーの「言ってる意味わかります?!」
クロピーこと、私黒沢正樹が日々思う色々なことをここでは好き勝手に語ってみよう!というコーナーです。詩人モードに突入すると、次から次へと言葉が溢れてくるのです。その言葉を忘れないように書き留めておきたい!というクロピーの想いを聞いてやって下さい!

  


  
★Vol.20 「涙とチューインガム」

ある女生徒からの手紙〜


 「都立の前日。ただ普通のガムだったけど、
それを届けてくれた先生。
-------------そのガムは、私を暖かく励ましてくれた。
そして、本当に光っていたんだ。ガム1つ届けてくれた先生。
感動です!!」


都立高校受験前夜の出来事!

 それは塾を始めて数年たったある都立高校入試の前日の事でした。
その日までで、ほとんどの生徒が私立高校の合否を確認し終え、翌日の都立高校
の試験に向けて、最後の授業を受けているところでした。そのとき、ある女生徒が悲しそうな顔をしながら、職員室にフウっと現れたのです。
その生徒は、有名私立女子高を2つ受験したはずでしたが、その結果の連絡がなく半分以上だめかなと心配していた子でした。
 「どうだった?」という私の言葉とほぼ同時にその子は、目から大粒の涙をこぼしながら、こう言ったのです。

「先生、何も言わないで下さい。」
「試験に落ちたから、それだから悲しいんじゃないんです。」
「先生と今までこんなに一生懸命やってきて・・・・・」
「それなのに・・・・・。」
「その先生に悪くて・・・・・。」

そして試験当日・・・

 この日、私はこの生徒に何の言葉もかけてあげられませんでした。
「とにかく頑張れ!」
そんな言葉をかけて家に帰すのが、当時の私には精一杯の事でした。次の日の朝、私は無意識のままに、一枚のガムを渡すためにその子の家の前に立っていました。「これは頭の働きが良くなるお守りだ。」という言葉をつけて。あの頃、私は授業中に「試験当日は、朝起きたらガムを噛むといい!」という事をよく話していました。それは、ガムを噛むということで頭の血液の循環が良くなるから・・・そんな科学的?なおまじないを。

卒業式に届けてくれてくれた手紙!

 その生徒はみごと最後の「都立小松川高校」に合格しました!
それから卒業するまでの3年間、ずっとそのガムの包み紙を定期入れの中に入れて高校へ通ったそうです。
そして、卒業の日、この手紙を届けてくれました。

結果をも乗り越える過程を作れる人間関係を

 受験を迎える度に、このようなドラマを、毎年生徒達とともに作ってきたように思います。そして、そのどの時も、私はもちろんのこと、すべての生徒が本当に必死だったと思います。
人生において、ある一瞬何か全力でぶつかれるものに出逢えるというのは、本当に素晴らしい事ではないでしょうか。たとえ、それが受験というものであろうと、それに真っ直ぐ向かって行けるという事が重要なのだと思います。
そしてこの受験という、ともすると屈折してしまう原因になりかねない壁を前に、本音でぶつかりあえるような先生と生徒がめぐり合えるというのは、今の時代において奇跡のようなことになってしまったのかもしれません。結果でしか判断できない世界だからこそ、その過程が結果をも乗り越えられるような人間関係を作れるような場が、今必要とされているのではないでしょうか?

今、時代に必要な塾という確信を!

 塾を始めて20年・・・・。
いろんなことがありました。
ただ、変わらない事は、生徒を教える事が好きだから
今、私は生徒の前に立っているということです。
そして、この「ベルテクス」、私がやってきた事は、今の時代に必要とされている
ということを改めて確信しています。


 

★メールでのご感想お待ちしてます。          

「言ってる意味わかります?!」インデックス・ページへ